
検定をうけるまえに
NASでは2018年度より各種検定を開催しておりますが、受検者、特に低学年のみなさんが、毎回同じようなことで困ったり、不安になっている様子を目にします。
漢検・算検は厳格な検定です。
慣れ親しんでいる学校の教室や住区センターが、いつもとはちょっと違う雰囲気です。
仲良しの先生はいません。
周りにいるのは知らない大人の人たちです。
質問できることも限られています。
慣れているはずの場所なのに、ちょっとよそよそしく感じるかもしれません。
不安になるかもしれません。
それでも子どもは頑張ります。 真剣です。
なので予想していない事態に直面すると慌てます。
もしかすると、検定に備えた学習(漢字の読み書きなど)はしっかりしていても、それ以外のことはあまり準備をしていないかも・・・。
マナーを注意されたり、用紙の記入のしかたがわからなかったり・・・。
慌ててパニックになるお子さんを見ると、私たちも心が苦しくなります。
会場スタッフはお子さんの気持ちに寄り添い、丁寧なフォローを心掛けています。
その上で、検定を受けるという経験もひとつの成長の場であると私たちは捉えています。
どうか検定を受ける前にこのページをお読みください。
そして時間のあるときにお子さんとお話ししていただければと願います。
落ち着いた気持ちで検定を受け、学習してきたもの全てを出せるよう、心の準備もさせてあげてください。
検定があることを忘れてしまう。遅刻をする。
検定は、取得することにより自分の能力を示すことのできる資格となります。
チャンスの回数は限られています。
受けるのもタダではありません。
みんな検定日に向けて、合格するための準備をしてきているはずです。
検定の日をしっかりと意識しましょう。
そして集合時間に余裕をもって到着し、慌てずに検定にとりくみましょう。
問題用紙に解答を記入している。
(※問題用紙と解答用紙が別の場合)
答えは解答用紙に書かなければ点数になりません。
問題用紙に記入しても大丈夫ですが、最後に必ず解答用紙に書きましょう。
わからない問題で手が止まってしまう。
低学年の受検者で、わからない問題で手が止まってしまい、次の問題に進めず固まっているお子さんがたまにいます。
空欄を埋めないと次に進んではいけないと思いこんでいるかもしれません。
あるいは、その問題を解くことにこだわり過ぎているのかもしれません。
どうしてもわからない問題は空欄で残して次に進みましょう。
後で戻ってきやすいように、問題に何か印をつけておくといいかもしれませんね。
最後まで解き終わったあとに、もう一度戻ってみましょう。
何か書けるかもしれませんよ。
【算検】
定規、コンパス等の道具が(自分の教室の)机の中に入っている。
検定の日は、検定で使う教室以外の部屋には原則入れません。
算検は級によっては使う道具がたくさんあります。
前の日までに一度家に持ち帰りましょう。
そして前の日に、気持ちと一緒に、持ち物の準備もしましょう。
問題集を1冊、持ってこよう!
着席してから検定の説明が始まるまでの数分間は、これまで勉強してきたことの復習に適しています。
是非、問題集などを1冊持参して、最終確認をしましょう。
そうすることによって気持ちを集中させ、スムーズに検定に入れます。
この時間は、スポーツでいうところのいわばアップの時間です。
ここをどう過ごすかで、開始直後の心の様子に差が出ます。
何も持ってきていないお子さんは、やることもなく、手持ちぶさたな様子です。
足を揺らしたり、鉛筆をいじったり、、、。
心を整える意味でも何か1冊お持ちすることをお勧めします。
マークシートの塗り方がわからない。塗り方が不十分になってしまう。
マークシートは、せっかく答えが合っていても、適切な塗り方をしないと点数としてカウントされないことがあります。
塗り方のコツはネット検索するとたくさん出てきますので、是非前もって練習しておいて下さい。
ちなみに、マークの形状にかかわらず、「の」の字の書き方で中心から塗ると早いようです。
検定中はしゃべらない。
終わったあとも退出可能時刻まで静かに待つ。
退出可能時刻を過ぎたら静かに退出する。
検定中はおしゃべりをしてはいけません。
ですが、そうだとわかっていても、検定が終わったとたんに気持ちが楽になって、近くのお友達に声を掛けたくなります。
検定中も終わった後も、質問以外の発言は禁止です。
キョロキョロ周りを見回したり、机の中を見たりするのも禁止です。
注意しましょう。
自分の「生年月日」がわからない。
検定によってはこうしたものの記入欄があったりします。
検定の点数には影響しませんが、自分の生年月日は書けることが望ましいです。
西暦・和暦、覚えやすい方で大丈夫です。
先の丸くなった鉛筆を最後まで使い続けている。
鉛筆は先が丸くなったら取り替えて大丈夫です。
丸い鉛筆が好き!という人もいるかもしれませんが、先の尖った鉛筆に取り替えてみてはどうでしょう。漢字や数字がしっかり書けますよ。
不明瞭な解答で思わぬ不正解となったら残念ですもんね。
【漢検】
漢字の書き方が適切でない。
漢検は、漢字のとめ・はね・はらい等の書き方によっては不正解となることがあります。
ネット検索すると注意点が載っているので是非見てみてください。
当サイトでも資料をご用意しています。
ご参考にされてください。